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【レビュー】なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則 著者 日経トップリーダー

日経トップリーダー なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

世の中には、V字回復という、最悪な危機状態から企業再生をするなどの成功事例を題材にした本が多くありますが、誰もが目を背けたくなる、「倒産」というバッドエンドを題材にした本書からも多く学べることがあります。
過去に本で倒産した23社の事例から学ぶ、なぜあの企業は倒産してしまったか、徹底取材から「倒産」に共通する要素を読み解く。

本書「なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則」で掲載されている社名、会社、企業名、ネタバレ

遠藤商事・ホールディングス(飲食チェーン)、グルメン(物流受託、食品卸売り、スーパー経営)、みらい(植物工場の開発販売)、ヒラカワコーポレーション(寝具、寝装品の製造販売)、エプコット(海外映画、ドラマDVDの制作・販売)、長崎出版(書籍出版)、エルピー技研工業(カーペット清掃用粘着テープなどの製造・販売)、平和堂貿易(宝飾品、腕時計の輸入販売)、鈴萬工業(配管資材、機械工具の卸)、東京もち(切り餅などの製造)、吉田(服飾雑貨卸)、アート・スポーツ(スポーツ用品店運営)、テレラマチ(機械部品の製造)、大山豆腐(豆腐、納豆などの製造)、キッズコーポレーション(イベント企画制作、運営)、装いの道(着物教室の運営、呉服・和装用品の販売)、ジュネビビアン(女性フォーマルドレスの製造・販売)、ホンマ・マシナリー(大型工作機械の製造)、美功(財布など袋物の製造販売)、イイダ(精密板金、機械組み立て)、アルベリ(和洋菓子、の製造・販売)、プレスコ(化粧品の製造・販売)、ユタカ電機製作所(電源装置の製造)

日経トップリーダーのこの本は、こんな人におすすめ

経営者、必見の一冊

著者情報

日経トップリーダー

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この本の目次

第一章 第1章 急成長には落とし穴がある

倒産の定義と現況

-破綻の定石1 脚光を浴びるも、内実が伴わない
-破綻の定石2 幸運なヒットが、災いを呼ぶ
-破綻の定石3 攻めの投資でつまずく

第二章 ビジネスモデルが陳腐化したときの分かれ道

【MESSAGE】会社を潰した社長の独白(1)

-破綻の定石4 世代交代できず、老舗が力尽きる
-破綻の定石5 起死回生を狙った一手が、仇に
-破綻の定石6 負の遺産が、挽回の足かせに
-破綻の定石7 危機対応が後手に回る

第三章 リスク管理の甘さはいつでも命取りになる

【MESSAGE】会社を潰した社長の独白(2)

-破綻の定石8 売れてもキャッシュが残らない
-破綻の定石9 1社依存の恐ろしさ
-破綻の定石10 現場を統率しきれない
-破綻の定石11 ある日突然、謎の紳士が……

レビュー&口コミ なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

この本のGODレビュー&口コミ

★5
23社もあるので一社あたりの内容は短いです。その分文章に無駄が無く要点もまとめてくれているので分かりやすい
成功例は様々ですが失敗のきっかけは同じようなケース多いので詠んでいると「またこのパターンか」と思ってしまう点もありますが、特殊事例は面白いけど参考になりません。
一つ一つはよくある
「ありふれた」失敗事例を詠んでいると「そんなの分かってるよ」「自分は大丈夫」そんな気になりますが、23社の経営者達も同じような気持ちだったのでしょう。
油断し対応を怠る事こそが最終的に命取りに繋がります。
結果的にその本質を理解させる構成で、最近には珍しい良書だと思いました。

★5
有名経営者による成功本は数え切れないほど目にする。もちろん参考になることがたくさん書かれているはずだ。
だが、本書の「まえがき」に書かれていることも、一理ある。
「失敗事例から得る学びは大きい」「成功事例は再現性が低い。成功はいろいろな条件の組み合わせだから。しかし、失敗事例は再現性が高い。自社に置き換えてみても高い確率で当てはまる」
本書にはそんな中小企業23社の貴重な失敗事例が紹介されている。どの企業も創業から10年~100年という歴史があり、なおかつ年商も10億~100億円という実績があったものが選ばれている。必ずといっていいほど、時代の追い風に乗った成長期があり、やがて何らかの「壁」にぶつかることになる。
本書を読めば、中小企業の行く手を阻む「壁」のバリエーションがつかめるだろう。そこには時流の変化や運不運もある。経営者の傲慢さもあれば、判断ミスもある。ライバルの参入や、社員の裏切りだってある。こうした失敗事例の法則性を読み解き、脳内で疑似体験しておくことは、決して無駄にはならないだろう。大企業であれば、楽に踏み潰せるような小石にさえつまずいて、大怪我を負ってしまうのが中小企業なのだから。
日本企業およそ400万社のうち、99%は中小企業だという。そのうち10年後に残っているのはいったい何社あるだろうか。
頑張ろう、中小企業&零細企業!
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この本のBADレビュー&口コミ

★1
まったく取材してないだろうと思う。
過去の財務諸表を見れば倒産の原因をほとんど想像で補えるレベルの内容。
経営者の人間性、取引先とのやりとりなど本質的な倒産原因を追求してもらいたかった。
リーマンショックで売上が下がった。→世界全体どこの会社も同じ。
工場長と対立して操業が停止。→読者はなぜ対立したかを知りたいのでは?
なぜ倒産したかがよくわからないです。

★2
帯の「経済ミステリーの短編集」は言い過ぎで、良くてネタ元くらい。内容、考察共に浅くさっぱり。あー、あの会社潰れたのね、以上の感想は無かった。
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本のカバー

単行本: 288ページ
出版社: 日経BP
発売日:2018/7/20

なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

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